2025年3月17日
優れたストーリーテリングは、オーディエンスを惹きつけ、つながりを築き、ブランドアイデンティティを高めます。しかし、利用するフォーマット、コンテンツの長さ、プラットフォームが多岐にわたる場合、それぞれにふさわしい形でストーリーを伝えるのは容易ではありません。ストーリーをどのように伝えるかは、ストーリーそのものと同じくらい重要です。ここでは、さまざまなフォーマットでコンテンツを目立たせ、ストーリーを伝えるためのヒントをご紹介します。
ユーザーの関心を引こうと争う無数のコンテンツの中で勝ち抜くには、ユーザーを早い段階で引き込むことが重要です。ナレーション、字幕、テキストオーバーレイなどでユーザーの関心を引き、興味を持ってもらいましょう。結末を最初に見せる、対象を徐々に明かしていく、予想外のものを登場させる、結末を伏せて関心をキープするなどの手法を検討してみましょう。
たとえば、キッチンのリフォームがテーマだとします。記事や写真にタイトルを付けるなら、「理想のキッチンを 1 ヶ月で作った方法」の代わりに、「念願のキッチンリフォーム!始める前に知っておきたかったこと」というタイトルを試してみましょう。画像を入れるなら、リフォーム前後の画像をばらばらに見せるのではなく、ビフォーアフター画像を並べて配置し、詳細をリンク先で見てもらえるよう誘導しましょう。動画の場合、リフォーム後を隠したままリフォーム前のキッチンを紹介し、どれほど素敵に変わったかをほのめかして、ユーザーの興味を引くことができます。またカルーセルを作成するなら、リフォームの進行を順に紹介して最後のスライドで完成したキッチンを見せる方が、リフォーム後のキッチンの写真を何点か並べるよりも効果的です。
トーンとスタイルは異なるものですが、密接に関係しています。ストーリーを効果的に伝えられるよう、この両方をうまく活用しましょう。トーンは「ストーリーの語り手」、スタイルは「ストーリーを語る方法」と考えてください。トーンとは、あなたの個性と独自の視点です。コンテンツを作成する際のトーンを決めるために、自分の役割を考えてみましょう。あるトピックの専門家なのか、愛好家やファンなのか、それともオーディエンスの友達のような立場なのか。また、その役割にはどのような資質や経験が必要かも考えてみましょう。
トーンが役割だとすれば、スタイルはストーリーの表現の仕方です。言い換えれば、オーディエンスとどのようにつながりたいのかということです。これは、あなたが採用する口調(エキスパートとして真面目に話すのか、それとも親しみやすい雰囲気を出すのか、または説明調と会話風のどちらを選ぶのかなど)と、作成するコンテンツのタイプ(動画か画像か、テキストを多くするか、画像をメインにするのかなど)の両方に影響を与えます。コンテンツを作るときは、あなたらしいトーンと効果的なスタイルの独自の組み合わせを見つけることに重点を置きましょう。
オンラインコンテンツで重要なのは、簡潔さと分かりやすさです。消化しやすい小さな単位にコンテンツを分割し、特に短いコンテンツでは、メインのストーリーからあまり逸脱しないようにします。内容に期待を持ってもらえるよう、ストーリー、登場するキャラクター、テーマや課題を分かりやすく紹介します。次に、明確なメッセージやポイントを絞り込んで伝えます。あるポイントを残すかどうかを決めるときは、そのコンテンツのテーマを 3~5 点の箇条書きで表した場合、そのうちの 1 つに当てはまるかを検討してみましょう。当てはまらない場合は、それ自体を 1 つのコンテンツとして独立させた方がいいかもしれません。この発想法は、コンテンツのアイデア出しにも役立ちます。
デジタルコンテンツは、綺麗に作り込まれた、憧れを抱かせる内容にとどまらず、人のさまざまな感情を体験するものへと進化しています。あなた自身の人生をもとにコンテンツを生み出すことで、信頼を築き意味のあるつながりを育むことができます。
あらゆる種類の個人的な経験や感情からコンテンツを作成しましょう。いいことも悪いこともあるのが人生であり、見る人が共感を覚える出来事はそんな日常の中で生まれます。驚き、ユーモア、毎日の困りごと、皆が感じるストレスなどを、過度な演出をせずにリアルな声として伝えると、オーディエンスにも「自分事」して受け止めてもらえます。オーディエンスがコンテンツの中に自分自身を見出すことが増えれば、ストーリーへの共感はさらに高まっていくでしょう。
どのようなフォーマットでストーリーを伝えても、Pinterest ならオーディエンスと簡単につながりを築くことができます。